だから構わないで…




『お前、サバサバし過ぎ』


「ほっといて!」



《ドンッ…!!》



いきなり壁に押し倒されて、右手で顎をクイッと持ち上げられた…



『その口、必ず塞いでやる。』



は、


…はい?


それだけ言うと壁から手を離し、気付いたらアタシの前をスタスタ歩いていく美眞。


な、なんなの?

ほんと、わけわかんない!


てかなに?

今の壁ドンってやつ!?



私は早歩きで美眞の跡を追うように教室へと歩いた。


アタシのこと、好きでもないくせに!


紛らわしい言い方しないでよ…!!


口を塞ぐ?

何言ってんのよ…

やれるものならやってみなさいよ。



ばっかみたい。