アタシが思っていた通りだったんだ…
『ばーか、そんな顔すんなって!』
俯いた顔に夕空が手を伸ばし、アタシの頬に触れて微笑んだ。
『もう、無理して笑ってねーよ。
だって、今すげー幸せ感じてっから。』
「うぅ…」
『ちょ、涙目!?
って、時間…』
《《あけましておめでとうございます!!》》
小さな音量で付けていたテレビから聞こえた声…
『カウントダウン、するんじゃなかったのかよ?』
クスッと笑って、夕空はアタシの涙が零れ落ちるより先に拭ってくれた。
「だって夕空が…」
『ははっ、悪かったな』
少し怒ったフリをして頬を膨らますけど、もうどうでも良くなって声を出して笑った。
「あけましておめでとう。夕空」
すると夕空も真っ直ぐアタシをみつめた。
『あけましておめでとう。凛時
今年も…よろしくな』
「ははっ、今年もよろしく!」
そのまま夕空をぎゅっと抱きしめてみた。
『ちょ、凛時!?』
ふふ、夕空のやつびっくりしてる。