好きな人に振り向いてもらう為に、頑張るって…
本当に、毎日毎日挫けそうになる。
でも、その毎日があったから今の幸せがある。
あの時、夕空への気持ちを諦めなくてよかった。
「あ!後、5分だって!」
『…眠い』
「…もう、起きててよ?」
夕空はアタシの肩に持たれて今にも寝そうだ。
『起きて年を越すなんて…もう随分前だ』
「…」
『でも、今年はお前の隣で年を越せるんだな』
「夕空…」
ぎゅっと手を握られる。
その手に、もう片方の手を重ねた。
寂しい思い、させないから。
「去年の今頃…好きな人と年を越すなんて想像もしてなかった」
『そう言えば、いつから俺のこと好きだったの?』
…え?