キスをされながら、ベッドにゆっくり押し倒されていく…


好きな人との甘い時間…


柄にもなく、すごく憧れていた時間。


一人になった途端、寂しそうな顔をする夕空が気になったのが全ての始まりだった。


その寂しそうで、どこか悲しそうな瞳の裏にあるものを知りたくなった。


だけど…なにも話せないまま1年を過ごして。

目で追うだけしかできなかったから、もうアタシにはなにもできないから諦めよう。

そう思った2年の初め。

だけどどういう訳か、同じクラスになるは、同じ学級委員になるは、席が隣同士になるはで…神様は意地悪ばかりした。


まるで、諦めることをさせないように…。


その半面…思ったんだ。

この先、夕空を嫌いにはなれないんだろうなって。

好きにしか…きっとなれないって。


こんなこと口にしたら、夕空は『バカ』って笑うかな?


でも、アタシは真剣にそう思うんだ。



「ふふっ」


『なに?』


「秘密…あっ…そこ…」


『俺にお前の全て、くれよ…』


「…っん…あげる…から」



激しいキスをされ、舌と舌を絡み合わせる…


この時間が堪らない。


夕空が好き…


大好き…