気に入って…もらえたのかな?


とりあえず、緊張が解けた胸をそっと撫で下ろす。



『もう片方、俺の家に置いとけよな』


「え?いいの?」


『だって、家デート…もっとしたいし』



へ?


ふと、夕空を見ると恥ずかしそうに頬を染めていた。


な、な、なんか今日の夕空

可愛い…かも。



『てか、俺、昨日からどのタイミング狙って渡そうか迷ってたのによ…』



引き出しから夕空は箱を取り出して、アタシの手の上に置いた。



『…俺からのクリスマスプレゼント』



恥ずかしくて頬をかいた夕空…



「あ、ありがと。」


『開けてみろよ』



恐る恐る、箱をゆっくり開けてみるとそこにはオシャレな赤のレザーベルトの腕時計が入っていた。



『俺と一緒に…これからの時を刻めよ』



そうニットの裾を捲って、夕空は自分の腕にも色違いの腕時計を付けていることを見せた。


紺のレザーベルトの腕時計…



「嬉しい…
お揃いの腕時計だ…」


『ほら、左手伸ばせよ?
付けてやるから』



その言葉に左腕を伸ばすと、夕空は赤のレザーベルトを付けてくれた。


キラっと光る腕時計に見とれる…



『すげー似合ってる…』


「すっごい、気に入った…大事にする!」


『うん。』



何度も何度も腕時計をみつめる。


二人で同じ時を刻む…


それはとても素敵で幸せなこと。