『クリスマス、どこ行く?』



机を前後にして机の上に座って、この三日間の寂しい気持ちを話していると、ふいに夕空はそう口を開いた。


…え?



「クリスマス?」


『そう。だって、冬休み2日目だろ?』


「あ…」


『って、意識してなかったのかよ?』


「ごめん…
毎年、どうでもいい日として認識してたから」



そう。

アタシにとってクリスマスとはカップルがイチャラブする日として認識してる。

もちろん、彼氏なんていたことのないアタシにとっては平日も同然だ。

何の特別な日でもなかった。



『なっ…どうでもいい日って…
ははっ、でもお前らしいな』



夕空の笑った顔、ずっと傍で見たかった。


ずっとみつめていたい…



『なに、俺に見とれてんのか?』


「…そんなわけ」


『否定せず、黙って見とれとけよ』


「もう…すぐ調子に乗る」



でも、そこが好きだったりもする…