放課後の静かな教室…


夕空に触れたくて椅子から立ち、夕空をぎゅっと抱きしめた。


ずっと、触れたかった…


それが互いの引き金を引いたのか、恥ずかしさを忘れて、夕空と何度も熱いキスを交わす…


舌を絡ませ合って、時には舌を吸われて…



「んあっ…はぁ」


『…お前、感じすぎ』


「バカ…あっ…んっ」


『ここ、学校なんだけど?』



耳元でそう呟かれ、我に返る…



「夕空がするから…」


『お前も俺にしただろ?』


「そ、そーだけど」



お互い、みつめあって肩を揺らして笑い合った。


数分前まで、別れを切り出されるかを気にしていた自分がバカに思えた。


夕空好きだ。

たとえ、別れを切り出されてもアタシは意地でも夕空を離さないだろう。