すると、夕空はぎゅっと抱きしめてくれた。
『頑張ったな…
結果はほんとギリギリだけど』
やばい。
恥ずかしすぎて顔、上げられないんだけど。
『もっとそう、俺に抱きついてこいよ』
「…だって、アタシそんなキャラじゃ」
『もっと、見せろよ。お前を』
「…うん」
紀衣みたいに可愛くないし…
なかなか、素でニコニコして手なんて引けないし。
ガサツなアタシだから、可愛くなりたくてもなかなかなれないし。
『で…してくれんの?』
「はっ!?」
『学校で。』
「な、なななな…」
『ぷっ、冗談だって。
さすがに学校ではやばいだろ』
「もう!!」
怒ってる顔を上げると、夕空はアタシの頬を触って、意地悪そうに笑った。
ったくもう。