もしかして、買ってくれるの!?


『早く』と促されて、私は抹茶のブリックを指さした。


美眞がお金を入れて、ボタンを押すともう歩き出した。




「って、これ意味なくない!?」




慌ててジュースを取り出すと、美眞の横まで走って追いかける。


だって、それなら自分で買ったら良かったくない?




『いいだろ。
お互い頑張ったんだし』




あ〜、そういう事か。


自分で買うより、確かに買って貰った方が嬉しい。


例え自分が相手に奢っても。


なんだ、コイツ…


いいヤツじゃん!




「そっか!ありがと」




アレ?


気のせいかな…