ローファーに履き替えて、食堂前にある自販機の前で立ち止まった。


そして、真っ直ぐにビシッと指さしたその先は缶コーヒー。


はいはい。


分かりましたよ。


財布から130円を出して投入口へ入れる。


ピッと鳴って、ガタンっと落ちてきた缶コーヒーを取るのを見て、回れ後ろをして歩き出そうとしたその時だった…




『お前は?』


「へっ?」


『ジュース』




ズボンの後ろのポケットから財布を取り出した美眞。



『俺だけ奢ってもらうとかそんなことしねーよ』