「凛時〜!!」


「わ、紀衣?」



後から抱きしめてきた紀衣。


ん?


お昼に紀衣が教室にいるのは珍しい…


さては、何かあったな?



「愛登くんが一緒にお弁当食べてくれないんだよ〜」


「は?」


『あの愛登が?』



目をうるうるさせながら紀衣は頷く。


創と二人して首を傾げて考える…



「『テスト勉強とか?』」



創とぴったり合ってしまった…


そう…もうすぐ、中間テストがある。


きっと、愛登くんは紀衣と居たい気持ちを我慢して、勉強を頑張っているんだ。


好きな人のために一生懸命だなー…



「テスト勉強かぁー…
私に出来ることないかな〜…」


「いや、紀衣もテスト勉強しなきゃよ?」


「…あ。」



テストは他人事ではない。


今回も赤点は取りたくない!!