いつも美眞はアタシのこと…



『じゃぁ、神代が良い?』


「いや…名前がいい」


『なら、俺の事も名前で呼べよ』



照れて目を逸らすアタシの顔を両手で持ち上げられて、真っ直ぐ目が合う…


心臓の鼓動がドクン…ドクン…とうるさく跳ね上がっているのが自分でも良くわかる。


な、名前なんて…



『ほら、早く…
呼んでくれねーの?』


「…夕空」



もう見ていられなくて、目を逸らしてしまう。


直視できるか!!!!


心臓持ちそうにない!!



『目、逸らしたからもう1回』



…もう!!



「夕空!!」


『ははっ、合格』



ニヤリと笑ってアタシを今度はぎゅっと抱きしめてくれた。


夕空…あったかい。


アタシ、夕空が好きだ。


ずっと好きだ。