ー夕空 sideー



『はぁ、はぁ、はぁ…』



学校を出て、神代を探してただただ走った。


美湖、ごめん。


それから、ありがとう。


美湖には言われるまで気付かなかったこの思い。



俺は、神代が好きなんだ。



なぁ、

俺がお前に好きって、伝えたら…

お前はどうする?




『はぁ、はぁ、はぁ…い、いた』




公園のベンチに座る一人の女の子。


間違えるはずない。


だって、好きだから。




ー夕空 side endー