美眞はさっきとは違って、アタシに合わせてゆっくり歩いてくれた。


着いた先は誰もいない公園。


静かな公園のベンチに腰を下ろした美眞は、茜色に染まった夕焼け空を見上げた。


今、どんな気持ちで見上げてるのかな?


黙って美眞の隣に座って、同じように空を見上げた。


綺麗な茜色…




『どんな夕焼け空だったんだろうな。』


「…」


『俺を捨てた日に、母親が見上げた空は』