『好きや…』




そう小さく言った創は今にも泣きそうで…



もしかして稀帆さん




「創に友達を大切にしてって言ってるのは、親友さんとの事があったからじゃない?」


『…』


「だからアタシ何かのために、創と一緒に居たいのを我慢して、帰らせたんだよ!」




もっと、理解してあげてよ…


稀帆さんの優しさを。


きっと創は稀帆さんを見る度、あの時の親友の顔を思い出すんだ。


だから悲しくなって…


稀帆さんにあまり笑顔見せてないんじゃないかな?


いつもキラキラしている創の笑顔を、一番見せてあげなきゃいけない人に。