奪った代償は大きかったんだ。


創にとって大事な親友を、創自ら切ってしまった。




『最低な奴やろ?』


「…」


『笑いたければ、笑っていいんやで?』


「笑えるわけないやん!!」



なんで…なんで…


ずっと隠してたん!?


違う…


言えなかったんだ。


だから彼女さんの顔写真も、彼女さんの名前すら今まで黙ってて…


今…苦しいのかな?


付き合ってて…




「稀帆さんの事…好き?」