ちょっと日に焼けた創の肌…




『何とか間に合った!』


「なんで?」


『なんでって…花火、お前昨年も1人で見てたんやろ?』




そうだ…


昨年もこの日、創は関西に居たんだっけ。


遠くから花火の音が聴こえる…




『帰れってさ。』


「へっ?」


『凛時が可哀想やから、花火の時間に間に合うように帰れって』


「…」




別に、彼女さんに気を使われなくても。


創なんて居なくても…別に。


てか、なんでそんなに自分の彼氏を信じられんの?


ありえないでしょ!

普通。




『花火、ちっさいなぁ』


「うん。」


『美眞とは?』


「全然?あいつほんとわけわかんないし」




寂しさ、悲しさ堪えて笑ってるような…


でも、それを隣で支えているのが美湖ちゃんなんだ。


アタシの役目じゃない…


関係ない奴は引っ込んでろ!ってやつだ。