電話を切ってまたゴロゴロしているうちに、花火が上がる時間になった…


真っ暗にした部屋から、一発目の花火がうち上がったのが見えた。


ここからじゃ、打ち上げ花火は本当に小さな花火。


また今年も1人…




『おーい!りーとー!』




「へっ?」




この声…創!?


窓の下から見下ろすと、ぴょんぴょん跳ねて大きく手を振る創の姿…


なんで?


今、関西じゃ?




急いで階段を降りて、草履に履き替えてドアを開ける…