それも美眞は産まれてすぐ…
学校で友達と楽しく笑ってるのに、一人になると悲しい顔をする。
『お前、また顔沈んでっし』
俯くアタシの頬に美眞の両手が触れた…
なんで…
ねぇ、なんで優しくするの?
『目、潤んでる…』
「っ、潤んでないし」
『バカ、強がんなよ』
「元からこういう性格なの!」
『ははっ、可愛げねー』
わ、近い近い!
アタシの頬を両手で包み込みながら笑ってる…
でも、ずっと近くで見ていたい笑顔…
でも、美眞には美湖ちゃんがいる。
諦めなきゃいけないのに、諦めたくない。
この気持ち、どうしたらいい?
付き合っている人を好きになっちゃいけないの?
…辛いよ。
『おい、どうした?
急に泣くなって!』