「見て~今月の表紙、聖子ちゃんだって~」

「16なのに全然大人びてて可愛いよねっ」

雑誌をみて、きゃっきゃっと騒ぐ女子たちをパックジュースを飲みながら眺める。

ブラックコーヒーが口内に広がれば、眠たい目が冴えてくる気がした。

営業スマイルを浮かべる、黒髪ショートのハーフ系女子は間違いなくあたしの親友。

相変わらず女子高生に人気だなーと、あたしが嬉しくなってしまう。

「ねーね、美樹の親友なんでしょー?前文化祭きてたよねっ!!」

テンションが上がって興奮気味の女子、実夏を可愛いなって思った。

一度も色を入れていない髪はあたしと違って、ナチュラルで綺麗。

「みなっちゃんも十分綺麗だよ」

「美樹みたいな美人に言われたら傷づく~~」

そういいながら、また雑誌に夢中になる実夏を見ていた。