「美樹のわらった顔とか、馬鹿なとことか、バスケに一生懸命なとことか。すげぇーさ好き。」

「え?急にどうしたの??もーすぐ記念日だから、愛を確かめているんですか??」

ふはぁ、と笑ってみせる。千里は悲しげな表情を見せた。

切なそうに”そうだなぁ、”と呟けば あたしの腕を引っ張る。

さっきまで数センチあった距離は0になる。

耳元で響く千里の心臓が激しく脈打っている。

つられてこっちまで、緊張する。

「せっ・・・「別れよう」

愛情を確かめあう行為の中で千里はそう言った。

一瞬、静まった風は時の流れが止まったみたいで不思議な時間が訪れる。