赤目赤髪は昔から穢らわしいとされてきた。
俺は、上級貴族の長男として産まれた。
俺の目も髪も生まれながらで、特別な遺伝子を持って産まれた俺は身内に毛嫌いされていた。
だから親さえもめったに話し掛けられる事もなかったのに、君は俺を怒ってくれた。
俺自身を見てくれた事が嬉しくて、何時も側をついて歩いた。
でも君の周りはライバルだらけで、笑顔を振り撒く君を俺は正直恨んだ。
俺だけを見て
俺の事だけを考えて
俺を愛して
いつの間にかそんな欲望まみれになってたのに、
俺のプロポーズを快く受け取ってくれた君
ごめん
そして ありがとう
こんな俺を受け入れてくれて
俺との子を産んで
幸せになって
「幸せだよ!!」
うん、俺も幸せでした