「嘘泣き!?」

この真面目そうな顔にまたしても引っかけられた

「もー人聞き悪いなー。戦略ですよ。せ・ん・りゃ・く!」

職員室に行くので。と名簿を持って出ていく爽子


はぁ今回も負けた…

がっくりしている私の背後から声が聞こえた

「ははっ!面白いね。氷上さんって」

「中原君…」

一連のやり取りを見てたのかおなかを抱えて笑っている



「そんなに笑わなくても…」

私は、さっきのことを思い出して顔が熱くなっていくのを感じた

「爽子といると雰囲気変わるんだな」