去り際にふとあの子と目が合った
そして少し口角を上げて頷いたのだ
え…?私が逃げても怒らないの?
なんで………………
わざわざ声までかけて…
そう思ったら考えるより先に体が動いていた
ギャルの輪に近づきぱっとその子の手を取る
「その子を離して。相手は私でしょう?」
そこにいた全員が驚いた顔で私を見た
「走るよ。」
私は低く囁いてつないだ手を引っ張る
「えっ…」
初めて聞くその子の驚いた声
私は返事なんか無視して手をつないだまま走り去った…
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…