「お…おわったの……?」
試合に勝った驚きに呆然と立ち尽くすアンジュ。
わっと声をあげてアンジュに飛び付いたのは……ティアではなかった。
「アンジュ~凄かったぞ~!
いつの間にあんなに強くなってたんだよ~!」
「お、お兄ちゃん…!」
すぐに抱き着こうとしたティアは一瞬むっとなったが、代わりにアンジュに抱き着いた人物を見て驚きを露にした。
「え…ジュニ先輩……?」
ティアのその発言にユリア達はさらに驚いた。
が、ティアはそのまま話を進めた。
「やっぱりジュニ先輩じゃないですか…!
アンジュのお兄さんだったんですか?!
というか、何故学校にいるんです?去年で卒業でしょう?」
「あぁ~ティア!久しぶりだなぁ~。
アンジュがお世話になってんな、サンキュ。
学校もな、残ったんだよ。ここで研究したいことがあったからさ」
ジュニはティアの高校時代の先輩だ。
そして彼こそが、ティアが夢を持つきっかけとなった、あの憧れの先輩である。
憧れといってもそこに恋愛感情は一切無く、本当に憧れしか無いのだが。
また、妹可愛さにアンジュファンの男共を牽制していたのも彼であった。
彼の牽制のお陰で、アンジュを『アンジュ様』と呼んで騒ぐ者もおらず、アンジュと一緒にいるときにティア達が騒がれることも又無かったのである。
それがなければアンジュは勿論、ティア達も毎日人だかりの中心にいただろう。
ティア達もジュニの恩恵は受けていたわけである。
試合に勝った驚きに呆然と立ち尽くすアンジュ。
わっと声をあげてアンジュに飛び付いたのは……ティアではなかった。
「アンジュ~凄かったぞ~!
いつの間にあんなに強くなってたんだよ~!」
「お、お兄ちゃん…!」
すぐに抱き着こうとしたティアは一瞬むっとなったが、代わりにアンジュに抱き着いた人物を見て驚きを露にした。
「え…ジュニ先輩……?」
ティアのその発言にユリア達はさらに驚いた。
が、ティアはそのまま話を進めた。
「やっぱりジュニ先輩じゃないですか…!
アンジュのお兄さんだったんですか?!
というか、何故学校にいるんです?去年で卒業でしょう?」
「あぁ~ティア!久しぶりだなぁ~。
アンジュがお世話になってんな、サンキュ。
学校もな、残ったんだよ。ここで研究したいことがあったからさ」
ジュニはティアの高校時代の先輩だ。
そして彼こそが、ティアが夢を持つきっかけとなった、あの憧れの先輩である。
憧れといってもそこに恋愛感情は一切無く、本当に憧れしか無いのだが。
また、妹可愛さにアンジュファンの男共を牽制していたのも彼であった。
彼の牽制のお陰で、アンジュを『アンジュ様』と呼んで騒ぐ者もおらず、アンジュと一緒にいるときにティア達が騒がれることも又無かったのである。
それがなければアンジュは勿論、ティア達も毎日人だかりの中心にいただろう。
ティア達もジュニの恩恵は受けていたわけである。