遂にアンジュの番がやってきた。
今までのアンジュの頑張りをよく知る皆は、固唾をのんで見守る。
対戦相手はアンジュよりも背の小さい女子生徒。
クラスの3番を相手にするとあって、彼女の方も緊張している。
「試合開始!」
開始合図が出るとアンジュはぐっと目を閉じて、今までずっと練習してきた呪文を唱えていく。
アンジュが唱える呪文は他の生徒達の試合で一度も出てこなかったような、随分と長い呪文。
アンジュがどう出てくるかを見計らっていた対戦相手だが、アンジュの呪文が終わりそうにないのを見て攻撃を仕掛けた。
素早く呪文を唱えて、杖の先に出した炎の球をアンジュに投げつける。
「アンジュ様ー!」
アンジュが炎に包まれると思ったアンジュファンの男共が我慢できないとばかりに叫んだ。
だが、すぐ後ろから突き刺さる殺気のこもった視線に、男共が押し黙る。
しかし、一瞬静かになった会場は、またザワッと騒ぎ出した。
「な…なんで効かないのよ?!絶対当たったのに!」
甲高い叫び声は対戦相手のもの。
アンジュに迫っていた炎は彼女に当たる寸前、跡形もなく消えていた。
だが、それに驚いていたのも束の間。
ぶつぶつと目を閉じたまま呪文を唱え続けるアンジュの杖から、放心円上に炎が放たれた。
地をはって進んでくる炎に対戦相手は慌てて水の魔法を発動させたが、アンジュの杖からは炎が吹き出し続けている。
遂に対戦相手の靴先に火が移り、熱さと痛みに叫び声があがった。
「試合終了!勝者アンジュ!」
すぐに先生が対戦相手の手当てをする。
終了の合図にアンジュはようやく呪文を唱えるのを止め、目を開けた。
今までのアンジュの頑張りをよく知る皆は、固唾をのんで見守る。
対戦相手はアンジュよりも背の小さい女子生徒。
クラスの3番を相手にするとあって、彼女の方も緊張している。
「試合開始!」
開始合図が出るとアンジュはぐっと目を閉じて、今までずっと練習してきた呪文を唱えていく。
アンジュが唱える呪文は他の生徒達の試合で一度も出てこなかったような、随分と長い呪文。
アンジュがどう出てくるかを見計らっていた対戦相手だが、アンジュの呪文が終わりそうにないのを見て攻撃を仕掛けた。
素早く呪文を唱えて、杖の先に出した炎の球をアンジュに投げつける。
「アンジュ様ー!」
アンジュが炎に包まれると思ったアンジュファンの男共が我慢できないとばかりに叫んだ。
だが、すぐ後ろから突き刺さる殺気のこもった視線に、男共が押し黙る。
しかし、一瞬静かになった会場は、またザワッと騒ぎ出した。
「な…なんで効かないのよ?!絶対当たったのに!」
甲高い叫び声は対戦相手のもの。
アンジュに迫っていた炎は彼女に当たる寸前、跡形もなく消えていた。
だが、それに驚いていたのも束の間。
ぶつぶつと目を閉じたまま呪文を唱え続けるアンジュの杖から、放心円上に炎が放たれた。
地をはって進んでくる炎に対戦相手は慌てて水の魔法を発動させたが、アンジュの杖からは炎が吹き出し続けている。
遂に対戦相手の靴先に火が移り、熱さと痛みに叫び声があがった。
「試合終了!勝者アンジュ!」
すぐに先生が対戦相手の手当てをする。
終了の合図にアンジュはようやく呪文を唱えるのを止め、目を開けた。