ーーーーーーーーーーーーーーーー


なんだ...これはっ...。




まさに地獄絵図だ。




REDの地下はひどい有様だった。




見た目は人でも、その目には生気はすでに無い。




ただただ獣のように呻っている人。幻覚の症状らしく皮膚を執拗にかきむしり血まみれになる人。無我夢中で性行為をする人。






なにもかもがめちゃくちゃだ...。





「長野くん、大丈夫?」



「しっかり気ぃ保てよ長野。これが麻薬の現実だ」





一度僕はぎゅっと目をつぶる。





そして静かに開く。




「...大丈夫です。行きましょう」




原田さんは中毒者を片っ端から拘束することになり、後は柳沢さんと僕の二人で進んでいった。




大きいホールのような空間。元は綺麗だっただろう家具やグラスなどがハチャメチャに散らばっていた。





どこもかしこも、中毒者ばかりだ。





どこにいるんだ桜田は...。





しばらく行くと中毒者がいない空間があった。大きいソファーと小さなデスク。