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原田さんの車に僕が乗ってからは、三人とも黙ったままで空気が重かった。





桜田はREDにいるんだろうか。相良くんと一緒に。




「...」




ひたすら、空気が重かった。




いつもは、陽気に話をしてくれる原田さんさえも、運転をしながら無言だ。





「おい。長野」




沈黙を破ったのは、柳沢さん。





「はい。」




「その...なんだ。心の準備っていうか...大丈夫か?」





あの柳沢さんが僕のことを心配してくれているみたいだ。




「ありがとう...ございます」




なんだか心が温かくなって、頬をゆるめた。




すると、黙っていた原田さんがいつもの通りに明るく冗談を言った。





「先輩~。僕のことも心配してくださいよ~」





「わー!!馬鹿野郎!ちゃんと前を見ろ!!」





「あはははっ。原田さん僕まだ死にたくないです」