また今日もいつもと同じ毎日が始まる。
僕はそう思っていた。
彼女がくるまでは…
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S高等学校。3年1組。
長野 智也(18歳)
いつも通り、チャイムがなるギリギリに教室にひっそり入る僕。
僕に気づくと汚物でも見るような目で周りの人間は避ける。
自分の席につくと同時にチャイムがなった。
あぁ…今日も1日が始まる。
夏休みが終わりちょうど秋に入ろうとしている時期だった。
『はい!みんな静かにー!静かに!転校生を紹介します!』
体育担当の担任の先生が入ってきて言った。
これが僕と、桜田涼子の出会いだった。