鍵を開けて中へ入り、ソファに寝かすと藍の瞼が薄っすらと開いた。
「あぁ…、ひっ!?たか、とさん…」
気まずそうに、目を逸らすと目を見開き涙を浮かばせて。
「な、んで、ここにいる、の。ちゃん、とでていった、のに。…もう、めいわくか、けない、て決めたの、に…ごめ…っさい。ごめん、なさい…っ」
「大丈夫。大丈夫だから。ゆっくり呼吸して?」
背中を優しく叩いても、泣き止まないでひたすらごめんなさいを繰り返していて。
涙が止まることはなかった。
「藍。お前の行動がまた悠に迷惑かけてんの、分かってる?」
「おい!何唯人言ってんだよ?」
「あーあ。可哀想だよね、悠は。お前を傷つけないように同情してるだけ「いい加減にしろっ!!」
「いつ俺が言ったんだ!…もう、帰ってくれ。今日のお前、変だ…。」