通りがかりの男side



これはどうしたものか。


山奥の実家から家に帰るはずだったのだが。

途中で人が倒れているなんて俺の人生の中で、1番驚いたかもしれない。しかも、血まみれ。


…死んでんのか?



車から降りて、近くへ寄る。息はしているみたいだ。だが、反応がない。

取り敢えず、道路は危ない。その女の子を抱き、道路の端へ運ぶ。


それにしても、軽すぎる。


これはあれか?やばい系のやつか?


めんどくさい事に首突っ込んじまったな…。


それでも俺の良心は見捨てることなんて出来ず。


しばらく少女を眺めていた俺だが、一つ一大決心をした。



…よし。取り敢えず家へ運ぼう。