『施設出たんだ。…よかったね?でも、悠はいい迷惑だよね。お前の世話して。仕事して。…ねぇ、言いたいことわかる?…出てけっていってんだよ。』




『お前のことも心配だけど、悠は俺の唯一の友達なんだ。もしこのままここにいるなら…許さないからね?俺の悠を取るな。』



そう、言った。



思い出して、フルッと震える。


私だって、高木さんしかいないのに。なんて。


恐かった。あの時、唯人さんが知らない人に見えたんだ。でも、唯人さんの言っていることは全て正しくて。



私がここにいることはおかしい。高木さんの迷惑にしかならないんだ。



そして。


…そんな高木さんに漬け込んだ私は、本当に最低だ。





いつの間に、こんな甘い考え方をするようになったんだ。