「あ、服買ってきたから。これ全部藍の。好きなように着ていいから。今度、一緒に買い行こうな?」
そうタグを外しながら藍に言うと、少し嬉しそうに首を振った。
「あ、りがとう。でも、こんなに…お金、ない…」
「心配しなくていいっつーの!あ、明日から仕事なんだけど…留守番、出来るか?」
「るす、ばん?」
「家で、一人で待っていられる?」
「で、きる。藍はでき、る!」
額のとこで、敬礼のまねをする。
「ぷっ!なんだそれ!でも、絶対にインターホンがなっても出ないこと。それと、家からもでちゃだめだから。」
「う、ん。了解しま、した!」
「ふはっ!それ、どこで習ったんだ?」
「テレ、ビで、やってた。」
相当気に入ったらしく、何度も何度も繰り返して、笑って。