これが、最後だろうか。
きっと拾ってくれる人はいない。今まで拾われてたのが奇跡のようなものだ。
それに信じてなんかいない。
信じるだけ自分を苦しめるんだから、そんなことはしない。ただ、言われたものは完璧にこなす。これが私の生きる術だ。
だから、なのだろうか。私が捨てられてきたのは。
冷たいと思われていたのかもしれない。
…そんな気はないのに。
…どうしても、人が怖くて。目が合わせられないし、距離も取ってしまう。
殴る時の冷めた瞳が。振り上げられる手が。
人を見ると、どうもダメだ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…