「いや…まじだし??

お前だって、本当は分かってんだろ?」

「な、何を?」


本当は分かってた。


「彩音ちゃんが可愛いってこと。

学年で1番可愛いって男子の間で

言われてんだぞ???」


可愛いってことも

もてるってことも



そりゃぁ、だって…

あの小さい顔に

パッチリ二重の大きい瞳

栗色の髪の毛を綺麗に巻いて

制服を着こなしてる。



誰が見たって、【可愛い】

そのもの。



急に彩音が遠い存在に思えた。



もし・・・・・

彩音が他の奴にとられたら?