3今日の理由【大輔dise】

「ねぇ、次何乗る?」
あやが無邪気に聞いてきた
「えーじゃああれ!」
「えっ!やだー」
俺はお化け屋敷を指した
あやが入れないのを知っていて

俺は大輔
男子校に通う18歳
渋谷や新宿に行くと女たちに声をかけられる

あやに言わせると
それは俺がイケメンだから...らしい
正直なところは迷惑だからやめてほしいというのが本音だ

今日はあやとあやのお兄さんである綾さん
そして親友である翔太の4人で遊園地に来ていた

俺たちは今2チームに分かれてゲームをしている
実はこのゲームは俺が考えた
理由はあやに告るため


男ばっかの4人兄弟の次男である俺は中学から男子校に通うという極めて女がいない生活をおくっていた
女なんて面倒くさいと思っていたから
俺は男子校を選んだ

そんな時にあやと出会った
あやも最初はそこらへんの女たちと同じかと思ってたが
あやは俺の女に対する考えを根本からひっくり返すくらいすごい女だった

誰にでも積極的に話しかけ誰とでも仲良くなれる
男に対しても絶対に態度を変えずありのままで接していてリーダーシップもあるが、たまに天然なところがある
そして男っぽいところもたまにあるが、守ってやりたいと思うこともある

そんなあやに俺は惹かれていた
そして綾さんに相談した
綾さんは中学の時の先輩で何かと相談に乗ってくれる先輩の中の先輩だ

綾さんと相談して今日告ることを決めた
綾さんのおかげで作成通りに進み俺はあやと2人になった

「ねーあれ乗ろ!」
子供のようにはしゃぐあやを見て可愛いなって思ってしまう

あやが指したのは日本一怖いと言われるジェットコースター『最強Q』だった

「じゃー乗るか!」

俺とあやは最強Qに乗ることにした

そして凌さんにLINEをした
“これからあやと最高Qに乗ってきます
夜のパレードが終わったらあやに告白します”と

俺がこんなLINEをしたからなのかもしれない

あんなことが起きたのは…
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