2回り始める歯車【あやdise】

遊園地に着いた時にはもう親子ずれやカップルが多く混んでいた

「うゎっ」
混んでいるところが嫌いな私はこの混みように思わず声を出しかけた。というかほとんどでてたけど...

でも今日くらいはいーかと自分に言い聞かせ混んでる道を進んでいった

入場ゲートをくぐった所でお兄ちゃんが変な事を言い出した
「これから2チームに分かれてゲームしないか?」
「ゲームってなに?」
気になって私は聞いた

「だから、2チームに分かれてどっちが多く乗り物に乗れるかっていうゲーム」

えー4人でまわったほうが楽しくないー
そう思ったのもつかの間滅多に人の意見を聞こうともしない二人が

「えーやんそれ!楽しそー」
「俺も賛成」
翔太に続き大輔までお兄ちゃんの意見に賛同するなんて…

(「でもまぁいーか」)
「私も賛成!」

そして、私たちは2チームで遊園地をまわることになった

チームは私と大輔、お兄ちゃんと翔太って
感じになった

「よし!じゃあ、夜9時に入場ゲートの前で
負けた方は勝った方に何かをおごるってことで」

お兄ちゃんが簡単にルールを決めて私たちはゲームを始めた

その時私はなぜか嫌な予感がした
けど嫌な予感の正体は分からず何も言わずそのまましておいた

もしこの時に私が何か言っていたら変わっていたのかもしれない

この時は恐らく誰も予想していなかった

この後あんな出来事が起こるなんて
予想していなかった…
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