「なんで起こしてくれなかったのよアホ炎!」 朝の都会の喧騒に、 真っ黒な制服を身に纏った女子高生… ないし私の声がこだまする。 通りすがりの人に異物を見るような目で チラ見されながら、 ビル街を駆け抜けていった。 「おい、煩い。 ちょっとは大人しく出来ねぇのかよバカ世」 炎を纏った翼を広げ 隣を颯爽と飛びながら悪態をつくこいつは 雲雀 皇。 私と"契約"している、"鬼人"である。