「――――先生」


諦めかけたそのとき、凛とした声が聞こえた。

ドキッとする。


この声…。


声のした方をチラッと見た。

そこには、早川が小さく手を上げて黒板を見ていた。


「早川?どうした」

「その問題、まだ習ってない範囲ですよぉ」

「ん?そうだったのか
スマンな、一宮」

「あ、いえ…」


先生は焦った様子で解説を始めた。

俺はポカンとした顔(だったと思う)で席についた。


ボーッとする頭で考える。




…これは…もしかしてまさかそんなえええええええ!!?←落ち着けw


助けてもらっちゃった的な?