あの日からコウちゃんの態度が変わった。
明らかに避けていた。

私は倒れたのでバイトを1つに減らした。

仕事が終わり、昼間に起きてリビングに行く。
今日は仕事が休みだから洗濯だ。

洗濯を終えてゴロゴロしているとコウちゃんが帰ってきた。

『あ、おかえり』
コウちゃんの顔色を伺いながら言った。

「ただいま」
いつもより無愛想なコウちゃんだった。

家のルールとして友達が来たりしない限りリビングで一緒に過ごすと決めていた。
この時ほどこのルールを破りたいと思ったことはない。

リビングには沈黙が流れる。
テレビの音だけが響いていた。