次の日、起きるともうコウちゃんは仕事に行っていた。
 
仕事中も昨日のことが頭から離れなくてなにも手につかなかった。
 
 
 
 
『アキちゃん。ちょっといいかい?』
店が終わり片づけてるとおじちゃんに呼ばれた。
 
『なに?』
座敷に座りおじちゃんを急かした。
 
「コウキのことは聞いたかい?」
私の顔色をうかがっている。
 
私は言葉にはせずに頷いた。
 
「そうか…アキちゃんはどうする?」
おじちゃんの言葉をすぐに理解することはできなかった。
 
『えっ?』
やっと理解して顔を上げる
 
「コウキに着いて行くのは嫌か?」
おじちゃんはただ真っ直ぐ私を見つめていた。
 
『嫌ではないけど…てか考えてなかった』
本当に考えてもみなかった。
 
「それだったら考えてみなさい。アキちゃんにも変化が必要だと思うから」
おじちゃんはそう言うと2階に上がって行った。