「それから一緒に住むようになってしばらく経った時に出稼ぎに行ってる俺の地元の連れが夏休みで帰ってきた。その時にそいつは俺の連れと付き合うことになった。バカな俺はそのことを知った時にそいつが好きだと確信しちゃったんだなぁ~」
最後にふざけて笑った顔は苦しそうだった。

『どうして気づかなかったの?』

「あまりにも近くに居すぎたのかなぁ~。当たり前だったことが急になくなって途方に暮れたのは覚えてる…」

それからしばらく沈黙になってコウちゃんが話し出した。

「気づいた俺はどうすることもできなくて、そいつと連れを応援した。そいつにはすげ~冷たい態度とっちゃったけどね…」