お風呂に入り、しっかり髪を乾かし、服に着替え、裕美さんしかいないリビングで朝食をいただき(朝食も旅館並みに豪華!)、部屋に戻って白いダウンコートを着込んで、携帯をポケットに突っ込む。


鎖骨より少し下くらいまで伸ばしている髪を簡単に緩くお団子にしてくくり、淡いグレーのニット帽をかぶった。
ついでに手袋もつけて、準備は万端。


いざ、かまくらを作りに外へ!


広い玄関でブーツを履いて外に出た私は、早速目を丸くした。
なんじゃこりゃ、って。


昨日降っていた雪が積もりに積もったらしく、ざっと見た感じでもおそらく40センチ近くは新たに積もったんじゃなかろうか。
すごいぞ、雪国。さすがです。


玄関ポーチや駐車場、民宿の周りはお客様が出入りしやすいようにすでに雪かきが終了していて、歩くのには苦労しなそうだった。
でも、この大量の雪をかくだけでも相当な時間がかかりそうだ。
ほぼ毎日これを繰り返すんだろうな。
公道であれば除雪車が入ると思うけど、ここは完全に個人の敷地だもの。


昨日ここへ来た時にはすでに暗くなっていたから全体を見ることが出来なかったけれど、今朝は雲ひとつない快晴で辺りをよく見渡せた。


雪がキラキラして眩しくて、目を細めながら玄関ポーチを抜ける。


私が泊まらせてもらった、手蔵夫妻と従業員用の家。たぶん、従業員はほとんど住み込みで働いてるのだろう。
その向かいに、大きな大きな2階建てのレンガ造りの建物。
玄関には『guesthouse』の文字。
中もきっと綺麗で立派と見た。


それと、奥に点在するいくつかの建物。
シャッター付きの大きな倉庫みたいなものが2つと、犬舎、あと……あれは馬小屋?馬が見える。牛もいそう。
その向こう側には、柵がある。
柵の入口に「ここより先畑あり」という看板。
ほほ〜、農業もやってるんだ。
野菜とかは自給自足でやりくりしてるのかな?