静かな部屋の中で、すすり泣く声やたくさんの嗚咽が響いている。 「……っなん…で………なんで……ぎじ、くん…」 神宮寺が泣き叫んでいる。 でも、そんな声ですら聞こえない。 なにも見えない。 なにも聞こえない。 今日、僕らの大切な人。 僕らが大好きだった、岸優太が死んだ。 僕らの前から、消えたんだ。