「って、何処に行くの⁇

私、イタリアンがいいー‼︎」

実希さんが叫んだ。

「近くのショッピングモール行こう⁇

あそこだったら、たくさんのレストラン入ってるし そこで、決めればいいじゃん。」

透哉さんの案で、ショッピングモールへ行き レストラン街を見て回った。

が、結局 入ったのは実希さんの希望通り イタリアンレストラン。

「んー……何にしよっかな⁇

これも食べたいし……、でも、これも捨てがたい。」

未来はメニューを見て、 "ああでもない、こうでもない" とひたすらに悩んでいた。

「んじゃあ、未来が食べたいの 全部頼んで2人で分ければいいんじゃねーの⁇」

俺、特に "これが嫌‼︎" とかないし、未来が食べたいのでいいし。

「んじゃ、そうしたい‼︎
だとしても、2つに絞らないと……。」

そう言って、未来は再び 悩み始めた。

「ゆっくり選びなよ、まだ 誰も決めてないみたいだし。」

俺は未来にそう言って、自分はさっきからずっと光ってる 携帯を見た。

翔平からメッチャ メール来てる……。
俺が あんまり携帯とか見ないことを翔平は知っているから、翔平は用があったら ひたすらに何回も同じ内容をメールで送ってくるんだよな。

希美もそれを真似して、どうでもいいことを 何回もメールしてくる。

夫婦揃って、面倒くさい。笑

「決めたよ。これとこれにする。」

未来は決めた、というパスタを指差した。

普通に美味しそう。

皆 注文が決まったようで、その後 店員さんを呼んで それぞれ頼んでいた。