『あっお前笑うな!』
空があたしの頭を叩く。

「痛たーい。空のバカ!」

そして、教室の前まで来た。

「入りにくいね」

『ああ。メッチャな』
「実憂達に抜けてきてもらっちゃう?」

『だな(笑)』

「じゃ先屋上行こ!」
『屋上!?』

「前の学校で行った事無いの?」

『ああ。入れなくて』
「そうなんだ~あたしね、学校の中で屋上が一番好きなんだぁ」

「よし!空入るよ~」
ドアを開けて目に映ったのは、絵の具のような青空。

「今日も綺麗…」

『超綺麗だなー。俺屋上好きだなぁ』