「早速、明日からあるぞー。寝坊するなよ!!」

 先生は笑いながら言う。亜美は家に帰り、独りで悩んだ。悩んでもどうしようもないことなのに、もがき続けた。

 次の日になった。やはり起きられなかった。行かなきゃ行けない、と思えば思うほど涙が出てきて、初日の朝練は行けなかった。家を出たときにはいつも学校に行く時間だったから。

 (やっぱり駄目だった…。)

 学校についた頃には朝練は終わっていた。虚しさが溢れて、涙がこぼれた。

 「大丈夫か?」

 「う…ぁう…大丈夫……です…。」

 「無理すんなよー。」

 亜美は耐えるしかなかった。