家に帰り、お母さんと話をした。思春期に多いこと、治りづらいこと……。その日は頭を整理するのに精一杯だった。

 更に、かかりつけの病院に行って、自律神経失調症の診断をもらった。
 
 朝が苦手な理由もわかった。起立性調節障害だった。これも思春期に多い病気だそうだ。低血圧で、起きようと思っても起きれないわけがわかってすっきりした。

 この不調の理由がわかったのは12月。高熱が出てから2ヶ月が経過していた。しかし、病名がわかったからといって楽になるわけではなかった。

 ――ここからが本当の勝負だった。