喉が腫れ、関節が痛く、インフルエンザのような症状が続いた。次の日も、その次の日も熱は下がらず、病院にいくことにした。

 風邪が流行っているのか、朝一番に病院に着いても、かなり並んでいた。待合室には同じくらいの年の子がたくさんいて、皆だるそうにうなだれていた。
 30分ほど待って、やっと呼ばれた。母が医師に病状を説明する。
 
 「数日前から、40℃の熱が下がらなくて…。喉が痛くて、食べ物が食べられない状態なんです。関節も痛いようで、インフルエンザのような症状が出ています。」

 「喉が腫れていますね…。扁桃腺炎ですね。抗生物質を処方します。すぐ治るでしょう。」

 薬を貰うため、体重測定をした。もとから痩せている方だった亜美の体重は26㎏まで減っていた。背も低い方ではないから、母は心配した。

 次の日の遠足も微熱があって休んだ。その後も、微熱が続き、気付いたら、発熱してから1週間たっていた。