「付き合ってもいないよ。好きでもない。そんなんじゃないから。」

 この時、拓斗がうつむいてたのを見ておけばなにかが変わっていたかもしれない。

 数日後、またおしゃべりの友達が話しかけてきた。

 「おーい!大ニュース!亜美、よかったね。拓斗が亜美のこと、好きじゃなくなったって。うっとうしく思ってたじゃん?おめでとう(笑)」

 「へー……。そっか。ありがとう…。」

 帰り道、泣きながら帰った。